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 2年がかりで、標高1000mの別荘地に、ログハウスを自作した、苦労と喜びの記録です。 1階10坪,2階6坪、ベランダ5坪のログハウスは、国内のログハウスメーカー製の自作キットを購入し組み立てたものです。

完成したログハウスと、私の写真です
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まずは スライドショー をご覧下さい

下の画像をクリック(7秒間隔 39枚)



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* 土地購入・ログハウスの調査購入
* 基礎工事・内装品等の手配    
* ログハウスの建築          
* 費用明細
           
   
土地の購入,ログハウスの調査,購入
            
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土地の購入

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 H6.9.1より現地調査開始。延べ5日かけて6ケ所の分譲別荘地を見学。
いろいろ比較検討してH6.10.31当地を購入,登記完了。100坪、640万円)。分譲地情報は新聞広告。
     自作するための選択条件は
  1) 自宅から近いこと。車で3〜4時間。私はサラリーマンなので
    休日しか作業できない。
  2) 地形平坦。急斜面は半値以下だけれど,自作では無理,危険。
    基礎工事費も高くなる。
  3) 常駐管理人がいると安心。業者との連絡も便利。
  4) 近くに民宿や商店があること。屋根ができるまでは民宿利用。
  5) 標高1000m以上。自然豊か。暑くなく健康に作業できる。
     
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ログハウスの調査,購入
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 H6.10.23 ログハウス展示場で数社のログハウスを見学,カタログ入手。
3社に絞って,実際に住んでいるログハウスを訪問。特にA社の9割方進行中の自作ログハウスを訪問した時は、建築記録写真を見せてもらい,建築手順など大変参考になる。
 H7.3.12 A社の本職による建築現場見学。ログ積みから見学でき,ログの積み方配線方法,柱,棟木,屋根板の取り付け等多数写真撮影,自作への自信深まる。
 H7.3.15 A社のログハウス標準タイプを一部設計変更して購入契約。(500万円)
 H7.4.13 基礎工事、自作は難しいので工務店に見積もり依頼。村役場に工事届提出。
 自作はあれこれ迷いながら計画している時が一番楽しい。

基礎工事,内装品等の手配
  
 
購入した土地(100坪)
        型枠完成   

コンクリート基礎の写真です
       
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基礎工事
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 基礎工事は,大事なところなので、本職にしっかり作って貰うほうが賢明。
へばってしまうと後が大変。
 H7.4 ログハウスメーカーA社より,基礎図受理。H7.4.13 B工務店に見積もり
依頼.、基礎の位置を工務店と立会いで決める。立木伐採

 いよいよ掘削工事開始。掘削深さを確認すること。浅いと冬季凍結で
コンクリートが割れる恐れあり。
 H7.6.3 基礎型枠チェック。H7.6.6 コンクリート打ち
 H7.6.10 アンカーボルト位置, 高さチェック。
 H7.7.9 基礎完成,アンカー修正。周辺地ならし。
      
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内装品等の手配
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 キッチン,ガス台,ステンレスバス,洗面台,シャワートイレ等を寸法に注意して発注。狭いので納まらないことがある。
 屋根材発注,ログハウスメーカーは屋根板までで,コロニアルは別注。
電線購入木材運搬発注、足場はリース店で借りる。
          前準備にいろいろと気を使います。


            (必要な道具類)

 よく使うもの





 たまに使うもの
電動ノコ(超硬刃,エメリー)、
電気ドリル (13〜30mm)、
手引きノコ、曲尺、5m巻尺、水準器、
ハンマー(大,中)、
くぎ(20〜90mm),木ねじ、 手袋。

電気カンナ,チエンソウ

ログハウスの建築
  

  
ログ積みの写真です
 
 62歳の私と、妻、娘婿の3人で、夏休みの長期休暇をフルに使って作業開始。
ログは直ぐに反ってしまうので,10日ぐらいで組み上げてしまうこと。反ってしまってからでは苦労する。メーカーも出荷直前に乾燥,機械加工しているとのこと。

 H7.7.30 材木 九州より到着、荷下ろし。大分県の日田杉は木目がとても美しい。ログには番号がついているので、積む順番を考え、又できるだけ低く積むこと。さもないと、探すのと、取り出すのにてこずる事になる。他の材料も整理して置く。従って建屋面積の5倍ぐらいの置き場が必要になります。

 いよいよ、積み木の始まりです。まず角材の土台(100mm)を基礎の上に載せてアンカーボルトの位置に電気ドリルで通し孔をあけます。現物合せが無難。少し大きめにするのがこつです。ボルトが首を出さないように座繰りをしてナットでしっかり締めます。

 ぐるりと一層目が出来たら、一階の床を支える束柱根太を取り付けて、床板を張ります。(12mm合板)この床を格好の足場にして、ログの一段目を積みます。ログにはあらかじめ電気配線用の孔をあけておいて,電線を通しながら積んで行きます。後からでは電線は通りませんので、コンセントやスイッチ等の配置を定めた配線図を作っておくと失敗しません。電線は下から上へ通すので必要長さに切って、必要本数分束ねておくと通し易い。電線は20Aの太いものを使用します。

 電気工事は資格がいるので、電気工事店に発注して、電力会社への工事届、配線図、配線終了後の絶縁テスト等ポイントはしっかり抑えてもらわなければなりません。ログとログの合わせ目には5mm厚みのスポンジ状のガスケットを挟みますので隙間なく密着します。ログの重さは一本当り10〜50kg,太さは150mm丸。素人にはこれくらいが限度。腕力が頼りですから。

 夏休みは8日間、出来るだけ沢山積みたい。民宿の朝食は7時、夕食も7時、昼食は村のレストラン。正味作業時間は9時間ぐらい、肥満体の私には、すばらしい運動量になる。4日目に一時雨が降ってきて大慌てでシートを掛ける。ログ積みは全部で17段(2.5m) 5日目でやっと3段完了。材料探し、運搬、ガスケット貼り、ログ積み、の繰る返し作業にも、ようやく慣れて6日目10段、7日目15段まで完了したところでガスケット不足、作業中断、残念なり。A社に電話、宅急便で送ってもらうことにする。
 夏休みの最後の8日目は雨じまいと帰り支度。8日間の作業で失敗もあったけれど娘婿のパワーとさき手の妻に支えられて、まずまずの作業が出来たことに満足しつつ帰路に着く。(H7.8.6)

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母屋取り付け             棟木完成

小屋組み・屋根板張り

 H7.8.12より5日間の盆休みを利用して、張り切って出掛ける。今度は娘婿に代わって息子が参加。ログ積みも高くなったので、脚立を使っての作業となり不安定、バランスを崩さないよう慎重にやる。1日目で最終の17段目を積み終わる。ログは17段を通した通しボルトで土台に固定する。さすがにログはがっちりしていて頼もしい。
 今度はロフト(2階)の床張り、6割がロフトで、4割が吹き抜けになっている。床は35mm厚板の一層張り。板は鉋がけしてあるので疵をつけないようシートでカバー。最上段ログに柱を立て、水準器で垂直を確かめて仮支えをする。

 いよいよ最大の難関、棟木の取り付けを行う。棟木は1本70kgあり、1本では長さが足りないので2本を繋ぐ。まず重い棟木を10本、ロフトへ運び上げるのが重労働、休み休みしながら作業していると、たまたま夫婦で散歩がてら見物していた見知らぬ男性が運搬を手伝ってくれて大助かり、棟木10本無事ロフトへ。屋根は45度の急斜面なので棟木の乗る高さは、怖いほど高い。いっぺんには乗らないので柱に50cm間隔で支え板を3ケ所釘付けし、一段ずつ持ち上げることにした。70kgの棟木も50cm上げては小休止できるので3mの高さまでなんとか上げることが出来た。(本職はクレーン車を使う)

 棟木を柱に木釘で固定して野地板(屋根板35mm)張り開始。屋根の4分の1終ったところで5日間の連休も終わり、未練を残して帰路に着く。(H7.8.16)

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苦労した屋根葺き

 
窓枠サッシ取り付け


 H7.8.19 今日からは土日休みの短期間作業、しかも妻との2人作業、戦力大幅ダウン。野地板張り続行、50cm残して2日間終了。
 H7.8.26 野地板張り完了。民宿をやめて仮住まい開始。屋根葺きのための足場組み立て。(リース会社から借り入れ)屋根は野地板の上に12mmの合板、アスベストルーフィング、コロニアルの4層張り。屋根葺きの要領はカタログを良く読むこと。特に屋根の端と棟の収め方がポイント。作業日数が少ないので屋根の終わったのは11月12日。特に雪を下ろしながらの作業になった終わりの頃は厳しかった。

 9月〜10月にかけて窓枠を取り付け、サッシ組み込み。三角形の妻壁は格子状に間柱を取り付け、外側から3mmの薄い合板を張る。これで取り敢えず、雪の吹き込みを防げる。玄関ドアを除いて外側が全部囲えたことになり、ほっとする。仮住まいも多少ましになりました。 
 電気と水道は工事用のの仮設のもの、トイレは一階の床張り完了時に取り付け使用開始。洗濯機は最初は外置きシート掛け、一階床張り後は室内で使用。 
 食事は村のレストラン、風呂は近くの温泉、へたなキャンプ場よりずっと上等です。今年は11月26日を最後に作業終了。
     ( 平成7年度作業日数 47日 )

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2年目の作業
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外壁張り
 
風呂タイル張り           階段作成

フロアー張り

 H8.4.20 永かった冬も終わり、2年目の作業開始。妻壁の内側に断熱材のロックウール(50MM厚み)を埋め込み、その上から檜の内壁板を張る。(10MM厚み100幅)5月連休6日間かかって、やっと半分張り終わる。内装は寸法取り、手のこ切りと意外と手間がかかる。特に切りこみ部分があるところは難しい。外壁は薄い合板の上にビニールシートを張り、その上に杉の壁板を張る。(25MM厚み100幅)こちらは電気のこ使用。

 5月〜6月で妻壁の内側、外側を張り終わる。全部で260枚。途中、外壁板不足
再びA社に電話。(国内メーカーにしてご正解)やっと家らしくなる。
 H8.5.18 水道繋ぎこみ工事、メーター取り付け,仮設水道撤去(業者施工)
 H8.6.29 電源引き込み工事、メーター取り付け、仮設電源撤去(業者施工)

 7月には、キッチン、ガス台、洗面台、ガス給湯器を取りつけ、配線、配管工事を行う。水道管はビニールパイプなので、のこぎりと接着剤で自由自在に加工できるが、凍結防止用の保温ヒーターをつけるのに、頭を使う。

 H8.8.3 ガス管工事、メーター取り付け、ボンベ取り付け(業者施工
 H8.8.5 バスタブ設置、バスカベタイル張りをして、9月14日 風呂使用開始。

 10月 階段を作る。最も技能の要る仕事、計算を間違えると大変、加工精度も厳しくやらないと、見栄えが悪い。素人にしては良く出来たと自画自賛している。

 11月 床板(12mm合板)の上に、フロアーを張る。(12mm化粧板10坪)張る前に床板の段差を1mm以下にしておくことが肝要。暖房ヒーターを付けて、ほぼ完成。

 H8.11.22 村役場の検査。いろいろと細かく調べられる。本職並との評価で ”にっこり”

 H8.11.24 本年最終日 
工事記録はこれで終わります。いろいろと苦労はあったけれど、急がず、慌てず、楽しみながらやれば、高齢者?でも、ログハウスを自分で作れることが証明できました。

<皆さんもチャレンジしてみませんか>

費 用 明 細
:::::::::およそ、900万円で、ログハウスをつくり::::::::
::::生活用品もそろえ、快適な生活を送ることが出来ます::::

基礎工事費 外注  1,555
ログハウス 木材キット    5,263
屋根材 コロニアル、ルーフィング         254
足場 使用料     104
電気工事費 電線、電気部品       38
照明器具       48
電源メーター工事       78
水道工事費 配管、蛇口、シャワー      63
水道メーター工事      78
工具部品費 工具類      77
部品〔釘、塗料、防水シート等)    105
内装品 風呂 174
トイレ                   150
流し台、ガス台、ガステーブル       94
洗面台、ミラーキャビネット       53
冷蔵庫、オーブンレンジ         92
給湯器                 93
テーブル、食器棚           215
民宿宿泊費 3人x10日    204
往復交通費 有料道路料金・ガソリン   350
  合計 *   9,222
千円

電気ノコ、電気ドリル、電気カンナは手持ちの物を使用したので、除いてあります。)

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・・・
ながながとお読み戴き有難うございました・・・

 

ログハウス室内の写真です
もう一度見る               日曜大工のページに 


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右隣とのブロック塀    ウッドデッキ   車庫扉とブロック塀  裏隣との塀                          

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