隣家との境にオリジナルな塀を作りましたので紹介します

コンクリートブロック 6段(1.2m) その上に高さ85cmの木の塀を
取り付けた 長さ20mの頑丈な塀です

 

既設のブロック塀(高さ40cm) (H14/3/9)                完成した塀  (H14/4/12)    




                         設計上の留意点 

ブロック積み @既設のブロック塀2段の上に4段積み増しするので倒れないよう補強する
           既設ブロック上面に鉄筋バー(10mm)を差し込む穴を電動ドリルで
           5〜6cm深さにあけ 400mmピッチ(ブロック1ヶ毎)で鉄筋バーを立てる
           横筋(水平)は2段ごとに入れる  通常の2〜3倍の補強
         A通風のため下から4段目に10ヶ所 穴の空いたブロックを入れる

 木の塀    B風雨に曝されるので雨水が溜まらないようにする
         C木材保護塗料を念入りに行う
         D塀の姿が美しいこと



          作業手順
 
           @コンクリートブロック・木材の調査
           A設計・費用の試算
           B植木の伐採・資材の搬入
           Cブロック積み
           D木材加工・塗装
           E組み立て
                       


 @ コンクリートブロック・木材の調査

    コンクリートブロック・砂・セメントはホームセンターでも購入できるが数が多いので
       近くの建材店に相談する 安価で、無料で配達してくれるので助かる  
       サイズはいろいろあるが 既設のブロックに合わせて100x190x390とする
       基本形・コーナー用・横筋用・通風用を使い分ける
       砂は袋詰め(40kg)で扱いやすい セメントと砂の比率は 1:2.5
    木材はホームセンターでサイズ・価格を広範囲に調査し 設計上の参考にする
       一般に大きいサイズで長いものは割高・また小さいサイズで薄いものも割高
       倍長物が倍の価格とは限らない 中間サイズの1.8m物がお値打ち
       但し 寸法取りで余りが沢山出る場合は勿論長尺物を選ぶ
    


 A 設計・費用の試算

     設計はパソコンmspaint.exeを利用する(CADのような高級品は持っていない)
     直線・文字を使い 寸法は20cmぐらいの定規をパソコンに当てて決めると楽
     原型を描けば コピーでどんどん増やしたり上書き補正が出来る
     パソコンが無ければ、手書きで十分です
      ブロック積みは 鉄筋バーの配置・数量を計算し
              コーナー・横筋・通風ブロックの配置と数量を計算する
      木の塀は1.8m物を有効に使うため 柱は900ピッチ高さも900の2本取り
              壁板は割安な19x140x1.8mを使用する




    ブロック塀 数量 単価 金額
ブロック 100幅   基本 72 130 9,360
横筋 82 140 11,480
コーナー 4 140 560
格子カザリ 10 300 3,000
セメント 25kg 6 600 3,600
12 450 5,400
鉄筋 10丸x5m 16 180 2,880
合計 36,280
税込 38,094
 
 
     板塀 数量 単価 金額
上板 38x89x3600 5 598 2,990
38x89x1820 10 298 2,980
壁板 19x140x1820 50 498 24,900
端板 19x89x1820 13 278 3,614
小計 34,484
塗料 woodguard 4L 6,770
工具 電動ドリル 1 3,000
合計 44,254
税込 46,466
 
総合計   約 85,000円


 B 植木の伐採・資材の搬入

    長年暮らしていると植木の成長もすごい 伐採した植木の山は始末が大変
     細かく切って袋詰めし 燃えるゴミとして処理    

 

には伐採した植木の山(3/9)                  搬入されたコンクリートブロック(3/8)

C ブロック積み
 
     既設ブロックの上面に鉄筋バーを立てるための穴を電動ドリルであける
     (コンクリドリル 14.3丸)
     ブロックの接ぎ目毎400ピッチ 出来るだけ深くあけたいが 硬くて3cmぐらいで
     ストップした所もある

     最初の1段は横筋ブロックとしこの上面に水平に渡す鉄筋バーと既設ブロックに
     立てた鉄筋バーとで格子を組む

     ブロック積みには 水糸と水準器が絶対必要  水糸は長いほうが正確に作業できる

     モルタルはセメント1に対して砂2.5位(容積比) バケツに園芸用スコップで砂を10杯
     入れてからセメントを4杯入れると丁度良い 水加減は柔らか目の方が作業しやすい
 

 

道路側より 一段目ブロック積み開始  横筋ブロックで強度アップ     (3/9)

  

2段目に通風ブロックを入れる         3段目横筋ブロックで強化          4段目は基本ブロック 木塀の
       (3/16)                      (3/19)
               柱を埋め込むため (3/22) 

ブロックの横方向の接ぎ目はモルタルで埋めるが 隙間が10mmあるので
そのままでは漏れてしまう この目地を前もって詰めておく作業が体にこたえた
本職なら もっとうまくやるのだろうと思う                      


D 木材加工・塗装

  
ホームセンターに在庫の無いものがあったので、取り寄せに日数がかかった
  
搬入はセンターのお客様用無料軽トラックを借用 積み込みはセンターの係員が
   やってくれたが、下ろすのは自分  
     

 

柱と上板の切断・塗装  (4/2)                 柱と上板の取付     (4/4)

       柱の垂直度と上板が一直線になるように調節・仮止めしてから
       柱の根元をモルタルで埋める
       出来栄えを左右する もっとも重要な作業



 

ノコ歯状の端板の加工   (4/8)                   壁板の塗装    (4/8)

 E 組み立て

     端板を柱にネジ止めする 
     壁板を端板にネジ止めするとすべて完成 

 

鋸歯状の端板を柱に取付  (4/9)                     壁板取付    (4/10)    

 

完成した塀  外側   (4/12)                    完成した塀  内側   (4/12)



  完成まで一ヶ月程かかりましたが、急がず・焦らず・楽しみ
ながらの日曜大工は、健康上は勿論、精神衛生上も最高です
自力で物を作る喜びは格別なものがあります
   
皆さんも、チャレンジしませんか  
 



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