隣家との境にオリジナルな塀を作りましたので紹介します コンクリートブロック 6段(1.2m) その上に高さ85cmの木の塀を 取り付けた 長さ20mの頑丈な塀です |
設計上の留意点 ブロック積み @既設のブロック塀2段の上に4段積み増しするので倒れないよう補強する 既設ブロック上面に鉄筋バー(10mm)を差し込む穴を電動ドリルで 5〜6cm深さにあけ 400mmピッチ(ブロック1ヶ毎)で鉄筋バーを立てる 横筋(水平)は2段ごとに入れる 通常の2〜3倍の補強 A通風のため下から4段目に10ヶ所 穴の空いたブロックを入れる 木の塀 B風雨に曝されるので雨水が溜まらないようにする C木材保護塗料を念入りに行う D塀の姿が美しいこと |
作業手順 @コンクリートブロック・木材の調査 A設計・費用の試算 B植木の伐採・資材の搬入 Cブロック積み D木材加工・塗装 E組み立て |
@ コンクリートブロック・木材の調査 コンクリートブロック・砂・セメントはホームセンターでも購入できるが数が多いので 近くの建材店に相談する 安価で、無料で配達してくれるので助かる サイズはいろいろあるが 既設のブロックに合わせて100x190x390とする 基本形・コーナー用・横筋用・通風用を使い分ける 砂は袋詰め(40kg)で扱いやすい セメントと砂の比率は 1:2.5 木材はホームセンターでサイズ・価格を広範囲に調査し 設計上の参考にする 一般に大きいサイズで長いものは割高・また小さいサイズで薄いものも割高 倍長物が倍の価格とは限らない 中間サイズの1.8m物がお値打ち 但し 寸法取りで余りが沢山出る場合は勿論長尺物を選ぶ |
A 設計・費用の試算 設計はパソコンでmspaint.exeを利用する(CADのような高級品は持っていない) 直線・文字を使い 寸法は20cmぐらいの定規をパソコンに当てて決めると楽 原型を描けば コピーでどんどん増やしたり上書き補正が出来る パソコンが無ければ、手書きで十分です ブロック積みは 鉄筋バーの配置・数量を計算し コーナー・横筋・通風ブロックの配置と数量を計算する 木の塀は1.8m物を有効に使うため 柱は900ピッチ高さも900の2本取り 壁板は割安な19x140x1.8mを使用する |
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B 植木の伐採・資材の搬入 長年暮らしていると植木の成長もすごい 伐採した植木の山は始末が大変 細かく切って袋詰めし 燃えるゴミとして処理 |
C ブロック積み 既設ブロックの上面に鉄筋バーを立てるための穴を電動ドリルであける (コンクリドリル 14.3丸) ブロックの接ぎ目毎400ピッチ 出来るだけ深くあけたいが 硬くて3cmぐらいで ストップした所もある 最初の1段は横筋ブロックとしこの上面に水平に渡す鉄筋バーと既設ブロックに 立てた鉄筋バーとで格子を組む ブロック積みには 水糸と水準器が絶対必要 水糸は長いほうが正確に作業できる モルタルはセメント1に対して砂2.5位(容積比) バケツに園芸用スコップで砂を10杯 入れてからセメントを4杯入れると丁度良い 水加減は柔らか目の方が作業しやすい |
D 木材加工・塗装 ホームセンターに在庫の無いものがあったので、取り寄せに日数がかかった 搬入はセンターのお客様用無料軽トラックを借用 積み込みはセンターの係員が やってくれたが、下ろすのは自分 |
E 組み立て 端板を柱にネジ止めする 壁板を端板にネジ止めするとすべて完成 |
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完成まで一ヶ月程かかりましたが、急がず・焦らず・楽しみ ながらの日曜大工は、健康上は勿論、精神衛生上も最高です 自力で物を作る喜びは格別なものがあります 皆さんも、チャレンジしませんか |
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