世界に誇る古代遺跡の宝庫 **エジプト**
古代人の想像を絶する偉大な力に唖然とする。
紀元前3000年頃から始まった古代エジプトは、神格化した強大な王のミイラを納める
巨大なピラミッドが、BC2600〜BC2200に次々と建設されました。
どのようにして、あんなに大きな石を積み上げたのか、いまだに謎です。
BC1500〜1000になると王墓はピラミッドから岩窟や葬祭殿に姿を変えます。
そして多くの神や王の権威の象徴として数多くの神殿が作られていきます。
今から3〜5000年前の素晴らしいエジプトを紹介します。
1 | ピラミッド(カイロ・ギザの三大ピラミッド) | BC2550年頃 |
2 | スフィンクス(カイロ・ギザ カフラー王) | BC2500年頃 |
3 | カルナック神殿(ルクソール東岸) | BC1250年頃 |
4 | ルクソール神殿(ルクソール東岸) | BC1250年頃 |
5 | メムノンの巨像(ルクソール西岸) | BC1400年頃 |
6 | 王家の谷(ルクソール西岸) | BC1500年頃 |
7 | ハトシェプスト葬祭殿(ルクソール西岸) | BC1500年頃 |
8 | 切りかけのオベリスク(アスワン) | BC1300年頃 |
9 | イシス神殿(アスワン) | BC 500年頃 |
10 | アブ・シンベル大神殿(アブ・シンベル) | BC1300年頃 |
11 | 考古学博物館(カイロ) | |
12 | ガーミア・ムハンマド・アリ(カイロ) | 1857 |
13 | アスワン・ハイダム(アスワン) | 1970 |
(1) ピラミッド(カイロ・ギザ)
エジプトの首都カイロの西方13kmの砂漠の中に聳える、巨岩を積み上げた
四角錐の美しい古代遺跡、かの有名なギザの三大ピラミッド。
今から4500年も前に、人力によって築かれたとは ・・・・
古代の神々とハラオ(王)の力の凄さに驚きと感激に、言葉もなし。
ギザの三大ピラミッド 左から クフ王のピラミッド 146⇒137m カフラー王のピラミッド 143m メカフラー王のピラミッド 65.5m |
クフ王のピラミッド 底辺長さ約230m 大きい!!! |
クフ王のピラミッド 斜面が美しい!!! 盗掘の穴から入る | ピラミッド内の急坂(蒸し暑い) |
狭い急坂トンネル(腰が曲がる) | トンネル終点(200mのハイキング) | 玄室のクフ王の石棺(赤い大理石) |
(2) スフィンクス(カイロ・ギザ)
カフラー王のピラミッドに付属して作られた人面獣身のスフィンクスは
顔がカフラー王、体がライオンの形をしている。
スフィンクスとは”畏怖の父”の意で、ハラオの権力を誇示している。
凄いものを作ったものだと思う。
スフィンクスは他にも沢山作られ、羊のスフィンクスもある。
カフラー王のスフィンクス 後方左がカフラー王のピラミッド | 全長27m・高さ20m (BC2500年頃) |
(3) カルナック神殿(ルクソール東岸)
大きなピラミッドを競って作った古王国時代も、やがて衰退し、アジアからの
進入や各地の豪族が争う戦国時代(中王国時代)を経て、BC1550年頃
やっと、エジプトの再統一が行われ、新王国時代に入リました。
この500年間で、領土は拡大し、繁栄し、王はピラミッドのかわりに
神殿や王墓や葬祭殿を作リました。特に神殿の巨大な大列柱は
大きさ・本数・形・表面のレリーフ等、実物を見た者しか味わえない
素晴らしい感動でした。世界に誇る古代遺跡です。
カルナック神殿 第一塔門 手前に羊のスフィンクス参道 |
カルナック神殿内のラムセス3世神殿 BC1170年頃 中に16体のラムセス3世の巨像 |
カルナック神殿の大列柱 見事!!! | 23m・15m 2種の巨柱が134本並ぶ 太い・大きい!!! 表面のレリーフ(浮彫)も美しい (BC1520年頃) |
表面のレリーフ(浮彫)も美しい (BC1520年頃)
トトメス1世のオベリスク(尖塔) BC1520年頃 | 大列柱室壁面のレリーフ 乗っているのは太陽の神 ラー神 |
(4) ルクソール神殿(ルクソール東岸)
カルナック神殿とルクソール神殿は3kmのスフィンクス参道で結ばれていました。
カルナック神殿のラムセス2世は年に2回、お神輿に乗って、この参道を通って
ルクソール神殿の王妃の所にお出でになり10日間を過ごしたといわれています。
ルクソール神殿 第一塔門 両側にラムセス2世の巨像 左にオベリスク 右にあったオベリスクはパリのコンコルド広場に寄贈されてしまった |
カルナック神殿に通じる3kmの参道 (BC1200年頃) |
ラムセス2世の中庭 大列柱と沢山のラムセス2世巨像 | アモンホテプ3世の中庭 ナイルの洪水で前方が崩壊 |
アモン神とラムセス2世坐像 | ラムセス2世と王妃ネフェルタリの坐像 | コプト教会 奥にアレキサンダー大王の間 |
(5) メムノンの巨像(ルクソール西岸)
新王国時代の絶頂期のアメンホテプ3世の坐像。後ろに葬祭殿があったが
後の王たちが石材として使用し完全に破壊された。 何たることか ??
メムノンの巨像 後方は王家の谷のある岩山 BC14000年頃
(6) 王家の谷(ルクソール西岸)
王墓はピラミッド方式から岩を掘って地下に石棺を納める岩窟や葬祭殿へと変化し、
王家の谷には60以上の王墓がある.。 BC1500〜1200年頃
ツタンカーメンの王墓(内部は撮影禁止) | セティー2世の王墓へ | セティー2世の王墓の中 下降階段へ |
トトメス3世の王墓方面への道 | ラムセス3世王墓の玄室の天井 | ラムセス3世王墓の玄室の壁面 |
(7) ハトシェプスト女王の葬祭殿(ルクソール西岸)
トトメス1世の娘ハトシェプスト女王は、夫トトメス2世の死後、幼かったトトメス3世の摂政であったが
のちに自ら女性で、はじめての王となり、広く通商を開いた。
ハトシェプスト女王葬祭殿へ 道は遠く遥か彼方 サウナのような暑さ | 第3テラス 岩窟至誠所 中は真っ暗 |
テロの銃撃のあった恐ろしい葬祭殿 今は警備が厳しい | 第2テラス アヌビス神の礼拝所 BC1500年頃 |
(8) 切りかけのオベリスク(アスワン)
石灰岩の切り出し場、 未完の大きなオリベスクが横たわっている。 BC1300年頃
石切り場 ここからナイル河を使って運搬 | 左に横たわる、切りかけのオベリスク | オベリスクの先端部分 |
(9) イシス神殿(アスワン)
最も古い神話の神様 オシリス神とイシス神がホルス神を生んだ聖なる島フィラエ島に
建てられた神殿.。日本の神話のイザナギ・イザナミの命と類似している。 BC500年頃
フィラエ島のイシス神殿 | イシス神殿 第一塔門 | 外庭の列柱 |
(10) アブ・シンベル神殿(アブ・シンベル)
アスワン・ハイダム建設時、水没を避けるため、60m高い現在地に移設(1958-1972年)
移設工事の正確さ・偉大さには脱帽 !!! 神殿はBC1300年頃に建造
大神殿 年令別ラムセス2世の巨像 30歳は地震で崩落 巨大な像は王の強大な権力を誇示している。恐れ入ります !!! |
小神殿 王妃ネフェルタリのために建造した岩窟神殿 大神殿の直ぐ隣 |
オリシス神の姿をしたラムセス2世 | 至誠所 三神と並んだラムセス2世(右から2番目) | カデシュ(現シリア)の戦い |
(11) 考古学博物館(カイロ)
エジプトの秘宝を展示する世界に誇る博物館である。
100以上の部屋に古代エジプトの宝飾品が輝いています。特に盗掘を逃れた素晴らしい
王墓の副葬品には、よくもご無事でとの思いがします。
中央広場のアメンホテプ3世と王妃ティーの巨像 | 入口ホール四隅に立つラムセス2世像 |
小人セネブと妻・子供2人 | 王子ラーホテブとネフェルトの坐像 | カーアベル像(木彫り) |
エジプトの家族たち?????
ツタンカーメン王の黄金のマスク(BC1360年頃) | マスクの内側 | 黄金の首飾り |
ツタンカーメン王の黄金のミイラ棺 | ツタンカーメン王の内蔵のミイラ壺 | ツタンカーメンの玉座 |
(12) ガーミア・ムハンムド・アリ(カイロ)
エジプトの世界遺産としてはピラミッドや神殿が有名だけれど、イスラムの建築物も世界遺産です。
300以上登録されています。
幾つものドームと2つのミナレットを持つ優美なガーミア(1857) | 中庭 | 豪華なシャンデリア |
(13) アスワン・ハイダム(アスワン)
エジプトは90%が砂漠、しかし偉大なナイル河によって人々は辛うじて恵みを受けることが
出来ました。反面、洪水による災害には長年悩まされていました。ナセル大統領は
アスワンに世界一のダムを造り、洪水の脅威と農工業の繁栄をもたらしました。
あまりにも大規模だったのか,近年環境破壊の負の遺産が懸念されています。
アスワン・ハイダム 世界最大 全長3600m・高さ111m(1970年完成)前面がナセル湖(琵琶湖の8倍・長さ500km)
ご覧頂き有難うございました。
ショクラン・マアッサラーマ (ありがとう・さようなら)
アショファック タニ (またあいましょう)
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