イタリアとギリシャに挟まれた、美しきアドリア海の東沿岸 4ヶ国周遊の旅
(スロベニア⇒クロアチア⇒ボスニア・ヘルツェゴビア⇒モンテネグロ)
石灰岩の多い岩山と東西交易の要所アドリア海沿岸には、多くの民族が古くから存在し、お互い覇権を争っていました。
紀元前8世紀頃からギリシャによる植民地支配が始まり、その後十数世紀に亙って、東からは、オスマントルコ・ジンギスカン、
西からは、ベニチュア共和国・ローマ帝国、北からは、ハプスブルク家・ナポレオン・ナチスドイツ等々に、次々と支配され続けました。
その間、それぞれの文化施設が築かれ、現在世界遺産として大切に保護されています。
その後チトー大統領によって近隣6ヶ国が統合され、ユーゴスラヴィア国として独立しましたが、
長続きせず、内戦が起こって、又分裂してしまいました。第二次世界大戦が終わって、現在は、それぞれ独立国として、
EUに加盟しています。当時築かれた数多くの世界遺産は、訪れる人々に, これらの歴史を物語っています。
(モンテネグロは来年(2013年)EUに加盟します)
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☆ | ヘルシンキ |
@ | リュブリアナ | ||
A | ブレッド湖 | ||
B | ポストイナ | ||
C | オパテイア | ||
D | モトブン | ||
E | ポレチュ | ||
F | ロビニ | ||
G | プーラ | ||
H | ザグレブ | ||
I | カルロバッツ | ||
J | プリトピッツェ | ||
K | トロギール | ||
L | スプリット | ||
M | モスタル | ||
N | ドブロブニク | ||
O | コトル |
観光スポット
国名 | 地名 | 観光スポット |
スロベニア | ブレッド湖 | 国立公園:ブレッド城・ブレッド湖・聖母被昇天教会 |
〃 | ポストイナ | ヨーロッパ最大の鍾乳洞 |
クロアチア | モトブン | 森やブドウ畑に囲まれた丘の上の小さな街・ トリフの店 |
〃 | ポレチュ | 世界遺産:モザイク画が素晴しい エウフラシス大聖堂 |
〃 | ロビニ | 数百年ベネチュアに支配されたイタリア色の強いマリンリゾート地 |
〃 | プーラ | ローマ時代に建てられた円形劇場(ローマのコロッセオよりは小さい) |
〃 | ザグレブ | 聖母被昇天大聖堂・屋根のモザイクが美しい聖マルコ教会・ドラツ青果市場 |
〃 | カルロバッツ | 旧ユーゴ時代の内戦跡が展示された野外博物館 |
〃 | プリトピッツェ | 世界遺産:16の湖が階段状に流れ落ちる湖群国立公園(中国の九塞溝より小さい) |
〃 | トロギール | 世界遺産:ギリシャ時代の古都・入り口の彫刻が素晴しい 聖ロブロ大聖堂 |
〃 | スプリット | 世界遺産:ローマ皇帝が建てた ディオクレティアヌス宮殿 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | モスタル | 世界遺産:オスマントルコ時代のトルコの家・石橋・コスキモスク |
クロアチア | ドブロブニク | 世界遺産:アドリア海の真珠と言われる旧市街・大聖堂・宮殿・城壁一周めぐり |
モンテネグロ | コトル | 世界遺産:中世の城塞都市・聖トリフォン大聖堂 |
スロベニア
オーストリアとクロアチアに挟まれた日本の四国程度の小国。
ユリアン・アルプスを含む山岳地帯が全国の半分を占め、
アドリア海には、ほんのわずかしか顔を出していません。
1991年にユーゴスラビアから独立。
2004年にEUに加盟。
ブレッド湖・ブレッド島・ブレッド城 (国立公園)
スロベニア北西部のアルプス・トリグラフ山を望む自然豊かな、ロマンチックな氷河湖。
2.1X1.4km、深さ30m、全周6kmの氷河湖の北岸に、湖上130mのブレッド城がそそり立ち、
お城の展望台からの眺めは実に素晴しい。湖の中央にあるブレッド島には
聖母被昇天教会があり、手漕ぎボートで上陸できる。
教会は、99段の石段を新婦を抱えて上りきるという過酷な結婚式で有名。
全周6kmのブレッド湖 中央にブレッド島 (塔の鐘を上手く鳴らすと願いが叶う)
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手漕ぎボートに乗ってブレット島へ | 途中左岸にチトー大統領の別荘あり、現在はホテル | |
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前方はブレット島の聖母被昇天教会 | 船着場から教会へ、99段の石段 | |
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結婚式では新郎は新婦を抱えて石段を上りきる | 鐘楼:内陣の紐を引いて鐘を鳴らすと願いが叶う | |
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内陣の聖母子像 天井からの紐を引くと鐘が鳴る | 北岸に聳え建つ スロベニア最古のブレット城 | |
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ブレット城の古い石塀と城門 | 聖母子像 新しいものです | |
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ブレット城からの美しいカメラスポット | 聖母子像の上の天井: 薄いピンクのフレスコ画 |
鍾乳洞
石灰岩に覆われたこの地方には、何百万年も掛けて作られた鍾乳洞が何千個もあります。
ポストイナ鍾乳洞は、その規模と美しさで、ヨーロッパで最高の大鍾乳洞と言われています。
全長21km、最初の2kmは地底トロッコで、トンネルと鍾乳石の絶景の中を走り抜けます。
時速12kmは予想以上に速いです。続いて約1.7kmを1時間掛けて、上り下りの急な遊歩道を
歩きながら、周りのライトアップされた美しい鍾乳石・石柱・石筍を観賞します。
ヨーロッパで最高に美しい大鍾乳洞
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高速トロッコで出発 (2km、10分間) | 狭いトンネルをすれすれで走り抜ける。 | |
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そろそろ終点 | トロッコを降りて徒歩遊覧開始(1.7km・1時間) | |
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天井からぶら下がる数々の鍾乳石 | 右側の太い石筍は、やがて天井と繋がりそう | |
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登りのきつい遊歩道は奥へ奥へと続く | 大きな立派な石筍 | |
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壁に沿って流れるような鍾乳石 | 鍾乳洞のシンボル、純白のブリリアント鍾乳石 |
クロアチア
風光明媚なアドリア海沿岸が1000km以上も続き、
中世より栄えた多くの都市が世界遺産として残っています。
九州の1.5倍、人口4〜5百万の小国ですが、この地方を代表する国です。
モトブン
アドレア海に突き出たイストラ半島の内陸部、丘の上に築かれた小さな城塞都市です。
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城門に向かう途中のトリフの店 | 雨に霞む 第一の城門 | |
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ライオンの持つ本が閉じていると平和を表す | 美しい第二の城門 | |
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彩色された木が城内に数本ありました | 城内の広場 | |
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高い城壁で囲まれている | 城壁からの眺め、下町と農地 |
ポレチュ
イストラ半島北部のアドリア海に面した、アドリア海屈指のリゾート地。
古代ローマの古い石畳が続き、石のモザイク画が素晴しいエウフラシス大聖堂は
世界遺産となっている。
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アドリア海のきれいな港 | 古代遺跡 今はバーに変身 | |
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ローマ時代の旧市街 | 世界遺産のエウフラシス大聖堂 入り口 | |
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大聖堂の石作りアーチ | 大聖堂の鐘楼 | |
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モザイク画: 上:キリストと12使徒 下:聖母子 | 左:キリストを意味する魚 右:貝・魚・十字架・鳩 | |
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石作りモザイク | 床面のモザイク |
ロビニ
イストラ半島中央のアドリア海に面した、アドリア海のリゾート地。
マリンスポーツが盛んな港街。
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アドリア海の活気のあるリゾート地 | マリンスポーツが盛んなリゾート地 | |
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チトー広場 ? | 滑らかに磨り減った石畳 |
プーラ
イストラ半島南端のアドリア海に面した、アドリア海の交易の要所として栄えた古代都市
古代ローマのコロセウムのような円形劇場等の遺跡が残る、イストラ半島最大の観光都市である。
1世紀にローマ帝国により造られ、競技場として使用されていた円形劇場
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ローマ時代に、ローマのコロセウムのような競技場が各地に造られました。 | ||
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高さ30m、縦・横 132Mx105m 収容人数23000人。 | ||
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プーラのコロセウムの保存状況は、大変良好。 | ||
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猛獣や剣闘士が入れられた地下室 | オリーブ油等を入れる、下方を尖らせた壷 |
ザグレブ
クロアチアの首都。オーストリア・ハンガリーの中世文化を残すと共に
カラフルな電車が走るモダンな都市でもある。
人口80万の中欧の大都市。
高台より旧市街の眺め、中央は大聖堂。
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聖母被昇天大聖堂(11世紀 高さ100m) | 聖母被昇天大聖堂 | |
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ステンドグラスの美しい大聖堂の内陣 | 静かな祈りの場 右手に説教台 | |
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野菜・花直送のドラツ青果市場 | 聖マルコ教会(ブタペストのマーチャーシュ教会と似ている)13世紀 | |
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市内を19の路線が24時間運行している。 | イェラチッチ広場 イェラチッチ総督像 |
カルロバッチ
ユーゴスラビア内戦の野外博物館。
20年ほど前に起こった、クロアチア人とセルビア人との激しい戦争は、未だ記憶に新しい。
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戦車 | 高射砲と戦闘機 | |
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戦闘機 | 破壊された哀れな姿 |
プリトビッツェ
16の湖が階段状に流れ落ちる湖群国立公園(中国の九塞溝より小さい)
標高636mから503mまで、およそ8kmにわたって、水に含まれた石灰が堆積して、
水を堰きとめ、96の大小の様々な姿の滝を作っています。
1879年に世界遺産に登録され、約3時間のミニハイキングコースが整備されています。
まず ムービーをご覧ください。
こちらをクリックしてください。
続いて、スライドショー(29枚)もご覧ください
下方の画像をクリックしてください
トロギール
アドレア海に面した、城壁に囲まれた小島。(500mX300m)
ギリシャ時代の影響が大きい宮殿・教会など風格のある城塞都市
1997年世界遺産登録。
中央: 聖ロブロ大聖堂(世界遺産)
正面入り口の彫刻(ロマネスク美術の傑作)と3層3様式の47mの鐘楼が珍しい。
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前方: トロギール旧市街 | 前方: トロギール旧市街への橋 | |
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見晴台からの眺め 城内は赤い屋根でいっぱい、時計台は今も現役。(ツアーメンバー 三輪氏提供) |
スプリット
古代ローマ皇帝ディオクレティアヌスの住んだ宮殿(1700年前、AD305)
宮殿遺跡の中に人々が今でも暮らしています。
首都ザグレブに次ぐクロアチア二番目の都市(世界遺産)
スプリットの遺跡中心地区
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プロムナード通り 右は南側の城壁 | 皇帝ディオクレティアヌスの宮殿案内図 | |
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南側の城壁 住人が使用している。 | 南側の城壁 青銅の門 地下室への入り口。 | |
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地下室は太い柱と厚い壁で四分割されている。 | 地下室は倉庫として使用されていた。 | |
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地下室:掘り出された長い杉の木材 | 街の中心、中庭に立つ、コリント式列柱 | |
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八角形の大聖堂と街のシンボル60mの鐘楼 | ||
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北側の城壁の金の門 | 北側の城壁 | |
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グルクール司教の像 左足の親指に触ると幸運が訪れる | アドリア海岸のプロムナード通り。 |
モスタル
ボスニア・ヘルツィゴビナの5番目に大きい中心都市
古くからの交易都市で、オスマントルコの支配下になって、軍事の要衝としても栄えた。
街を流れるネトレバ川に架かる優美な石橋は街のシンボルであったが
1993年の内戦によって破壊された。
クロアチアとボスニアの悲惨な民族闘争は、今でも記憶に残っています。
その後、元の姿に修復されて、トルコの町並みと共に世界遺産になっています。
クロアチアから入国時、入国審査あり。(同じEU加盟国でも?)
ネトレバ川に架かる優美な石橋 (高さ21m・長さ29m)
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街入り口に、小さなミニチュア石橋あり | 石橋上から見たネトレバ川に架かる長い橋 | |
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モスクの墓と 右:清めの泉 | モスクの内部 | |
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トルコの家 (1635年) | トルコの家 前庭の飾り |
ドブロブニク
アドリア海に面したクロアチア最南部の都市。。
「アドリア海の真珠」とも謳われるアドリア海沿岸でも傑出した観光地である。
高台から見た城壁に囲まれた旧市街は目を見張る美しさです。
旧市街は世界遺産に登録。
古くから海洋国家として、ライバルのベニスと並んで栄え、長年にわたって独立を
貫いた珍しい都市国家です。
堅牢な城壁の中には、中世の宮殿・教会が今もその勇姿を残しています。
橋を渡ると堅固な城壁に守られた旧市街。
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旧市街のメイン入り口 ピレ門 | ドブロブニクの守護聖人 聖ブラホ像 | |
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フランシスク会修道院 ロマネスク式の回廊 | 大聖堂 | |
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ルジャ広場の東側 前方に大聖堂 左は旧総督邸 | 聖ブラホ教会 前方は広く美しいルジャ広場 | |
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ルジャ広場の北側 スポンザ宮殿 | ルジャ広場の東側 31mの時計台(1444年・現役) | |
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城壁巡り 一周2kmの遊歩道 | ミンチェタ要塞 | |
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街のメインストリート プラッツァ通り フランシスコ会修道院の塔 | ||
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ボカール要塞 前方の岩山にロビリイェナツ要塞 | ||
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聖ピーターの砦 |
コトル
ボスニア・ヘルツィゴビナとギリシャの北のアルバニアに挟まれた小さな国モンテネグロ。
(福島県と同じくらいの大きさ・人口60万人)
コトルは、アドレア海から入りこんだコトル湾の奥に、岩山を背にした自然の要塞都市として、
外敵に破壊されること無く,中世の遺跡を今に伝えています。
1979年世界遺産となりました。
自然の要塞都市コトル
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コトル湾をヘリーで渡る。 | コトルの大きな城壁 | |
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西門(海の門)入り口(1555年) | 聖トリフォン広場 岩山は200m | |
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聖トリフォン大聖堂 35m鐘楼 (1166年) | 聖ルカ教会(1199年) | |
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守護聖人を祭る聖トリフォン大聖堂の祭壇 | 聖ニコラ教会(1909年再建) |